100 屋久島ひとり旅③ 一生忘れることのない景色と気持ち
記念すべき100個目の記事だ~~~
2017年の11月に始めて、約3年経ってやっと100。笑
書きたいときに書くスタイル。
屋久島ひとり旅3日目は白谷雲水峡へのトレッキング。
6:20に起床。
前日の縄文杉トレッキングの疲れが残っていないか心配でしたが
朝起きてみると不思議と全く疲れが残っていない!
ストレッチのおかげか、ホテルからもらった湿布のおかげか、
屋久杉たちのパワーか…分からないけれど
うれしくて、ベッドの上で「やったー!」と言いました。これはガチ。
前日は朝が早すぎて朝ごはんはお弁当でしたが、
この日はそこまで早くなかったのでホテルでの朝ごはんを楽しめました。
感染対策で本来はバイキング形式のところ、
和食か洋食か選べる定食形式になっていました。
私の中での「定食」という概念が覆されるほどの量で
どう頑張っても食べきれなかったのですが美味しかったです!!
7:45にガイドさんがお迎えに来てくれて、出発。
この日の夜中に結構な雨が降っていたようで、
朝は雨上がりで空気が澄んでいて
前日は見えなかったモッチョム岳のてっぺんが見えました。
この岩の感じがとてもかっこよい…!!
尾之間から白谷雲水峡までは結構距離があって、
1時間弱くらいかかったような気がしますが、
どんどん標高があがって、
車の道中から見る景色もすごくきれいでした。
9:00にスタートして最初の30分くらいは川の近くを散歩する感じのコース。
朝の散歩にちょうどいい!って感じでした。
水がとにかくきれい~。ちょっとした滝もありました。
前日の縄文杉に比べると、太陽が完全に昇ってからのスタートで
すごく暑くてすぐ汗だくになってしまったのですが
こういう水辺に行くたびに「はッ!涼しい!」となって
水のありがたみをすごく感じることができました。
この日もガイドさんが日の入り方が綺麗なポイントを見つけるたびに
「ここ綺麗!」と教えてくれます。
本当に、もののけ姫の獅子神様が出てきそうなぐらい神秘的です。
これとかも。
もう絶対山の神様下りてきてるやん…!という感じでした。
苔むす森はまだ先ですが、序盤にも苔が綺麗なところがありました。
先を歩いていた人が持っていたこだまのぬいぐるみを撮影させてもらいました。
全然写真のセンスがなくて、こだまを生かせられているかは不明です。
でもかわいい。
途中、石をつたって川を渡るところがありました。
舗装された道の方が歩きやすいけれど、こういうザ・自然の道の方がわくわくします。
たのしい!そして涼しい。
白谷雲水峡は、縄文杉の時よりも水をくめる場所も多かったように思います。
屋久島の水は、ほぼ真水だそうで、ミネラルなどの栄養はない分
水本来の味という感じで美味しいです。
この日すごく汗をたくさんかいて、たくさん屋久島の水を飲んでいたので
「悪いものが全部流れ出てそう~~」と言ったら
ガイドさんがぜひ体中の水を屋久島の水に入れ替えて帰ってください
と言ってくださり、
いやもう本当にそうしたい身も心も綺麗な状態になって帰りたいと思いました。
小さいウシガエル?にも出会いました。
飛躍力がすごかったです。
くぐり杉をくぐったり…
シカの宿に入ってみたり…
飽きない道が続きます。
(飽きないという点で前日のトロッコ道より楽でした)
この日、出会った大きな屋久杉は七本杉です。
高いところで七本の枝が伸びているのが特徴の杉。
わたしと比較するとこんなに大きい!
直接触れることもできるので、屋久杉パワーを注入してもらいました。
1時間ほど歩いて、白谷山荘というところでトイレ休憩。
ガイドさんがまたしても美味しいお菓子をくれました。
そしてそして苔むす森。(苔むす森が先だったか白谷山荘が先だったか忘れちゃった)
この日は天気が良くて、夜中の雨も乾いちゃってたいたので
苔が結構明るい色をしていますが、
少し太陽が陰ると一気に深い緑色に変わって
本当に毎秒ごとに様子が変わる苔の世界。ずっと見ていられそうでした。
苔の上には、新しい杉の木が生えています。
ガイドさん曰く、これが杉の原生林のミニチュア。
ここから何百年、何千年と経って、
「屋久杉」と呼ばれるような大きな杉になるのはどの子なのか。
これから熾烈な生存競争が始まるそうです。
1,000年後に見に来てくださいねと言われました。…見たいけど無理だ。
私なんかよりもずっとずーっと長く生きて世界を見守っててね。
白谷山荘を出発して40分ほどで辻峠に到着しました。
ここもちょっとした休憩スペースになっているのですが、
木々に包み込まれているような空間で、直射日光も当たらないので涼しくて
鳥のさえずりが聞こえて、本当に気持ちよすぎる空間でした。
近所にこんなところがほしいよ。
辻峠を出たら、ラストスパート。
これが結構急な山道で、この日一番のハードルートでした。
しっかりした木を見つけては、支えにして登る感じ。
道が開ける気配がなく、本当にこの先に太鼓岩があるの?という感じでしたが
とりあえず登っていきます。
そしたら突然の看板!もうすぐそこだー!
太鼓岩に着きました。
想像をはるかに超えた絶景です。
ガイドさんがたくさん写真を撮ってくれました。
手長いの気持ち悪いから手を伸ばすなと言ってやりたいこの時の自分に。
でも思わずワァーとやってしまうくらいの解放感。
岩の先っちょまでいくとさすがに足がすくみました。
ほんっとーに天気が良くて、あたりをすごくきれいに見渡せて、
最高の景色でした。
多分一生忘れないと思います。
春は山桜が咲いてそれもとても綺麗だそうです。また春にも来たいなぁ。
太鼓岩ってなんで太鼓岩って言うんだろう?と思っていたら
ガイドさんが岩を叩いてみてくださいと。
そしたらちょうど太鼓のような音が鳴る場所がありました!
楽しくて何度もトントンしました。
もうこれでもかというくらい太鼓岩を満喫して、下ります。
辻峠はお昼を食べている人がいっぱいいたので
ガイドさんが別の場所へと案内してくれました。
ここ!もののけ姫の、モロがアシタカに「お前にサンが救えるか!」というシーンの
題材になったといわれている岩。
というか、この岩と太鼓岩が組み合わさってあのシーンになっているみたいです。
この岩の下でお昼ごはんを食べました。
この日も1,000カロリーぐらい消費していたのでお弁当をペロリ。
ガイドさんが、温かいお味噌汁とパッションフルーツもくれました。
パッションフルーツってジュースで飲んだことがあるくらいで
初めて生の果物の状態で見てこんななんだ!とびっくりしました。
食べてみると本当に濃厚なジュースを飲んでいるみたいに美味しかったです。
お昼を食べると途端に襲ってくる眠気。
行きの道中べらべらと喋っていたくせに、眠くなると黙ってしまうので
ガイドさんに眠くなっちゃいますねぇとすぐバレました。
辻峠で寝ている人がいていいな私も寝たいなと思ってチラッと見たら
今辻峠で寝たいな~って思ったでしょとすぐバレました。
なんとか眠気を振り切って下っていきます。
縄文杉の下りに比べたらすごく早かったように思います。
水のしたたる苔が綺麗。苔が喜んでいるように見えました。
14:30頃、登山口に帰ってきました。
お昼になると、水の色が青々としていて、朝とはまた違った綺麗さがありました。
約5時間30分のトレッキングでしたが、しんどさは全然なかったです!
縄文杉をもう一度挑戦するのは勇気がいりますが
白谷雲水峡は何回でも来たいなと思いました。
白谷雲水峡からホテルまでの帰る道の途中で
ガイドさんがお誕生日プレゼントに、と
お茶屋さんで抹茶アイスをごちそうしてくれました。
縄文杉トレッキングのあと、申し込み情報などを見直しているなかで
私が昨日誕生日だったということに気づいたそうです。
とっっっっっっってもうれしかったな。
抹茶アイスめちゃくちゃ美味しかったな。
2日間、たくさんお世話になって感謝でいっぱいです。
また会いたいです、ガイドさん。
ホテルについて、また部屋の畳の上でのんびり。
もう最高すぎる部屋なのです。住みたい。
前日と同じく、温泉に入って美味しいホテルのごはんを食べて、
そのあとはホテルで足のマッサージを頼んじゃいました。
一人で贅沢をする、それだけでもなんとも言えない気持ちよさがありました。
夜のJRホテル。
目の前が海なので、外に出て海をずっと眺めていました。
飲み込まれそうな海の色が幻想的でした。
屋久島最後の夜だと思うとすごく寂しくて
なかなか部屋に戻れなかったです。
もっとここにいたいなあ。
もう移住してしまいたいなあ。
と思いました。
これまで国内いろいろなところに行って
いろいろなところで同じことを思ったことがあるけれど
こんなにも心の底から思ったのは初めてでした。
続きます。
おわり